先日、次男が無事生後100日を迎え、お食い初めをしました。
両家は呼ばず、家族だけでのささやかなお祝いでしたが、息子もよく笑い、とても素敵な思い出になりました。
お食い初めとは
地域にもよりますが、生後100日頃の赤ちゃんのための行事で、その歴史は平安時代から続くものだそうです。
赤ちゃんが一生食べ物に困らないようにと願いを込めて祝い膳を用意し、長寿にあやかるという意味で参加者の中で最長寿の人が食べさせる真似をします。「お食い初め」という名前からするといかにもこれから食べさせますよ、と思いがちですが、実際に赤ちゃんがおっぱいミルク以外のものを口にするのは離乳食初めの5~6ヶ月で、お食い初めではあくまでもパフォーマンスだけです。
また、この時に石のように固く丈夫な歯が生えてくるように願い、石にあてた箸を赤ちゃんの歯茎にあてる「歯固めの儀」を同時に行います。
祝い膳は何を用意したらいいの?
まずは食器。一般的なのはお祝い用の漆器で、男の子と女の子で色が違います。男の子は中も外も朱塗り、女の子は中が朱塗りで外が黒塗りとなります。イメージからすると逆なんですが・・今後のことを考え、実用的な離乳食用のプラスチックの食器などで代用してもいいそうです。
次に料理。日本古来の一汁三菜が基本で、ご飯もの(赤飯、ちらしずしなど)、汁物(蛤のお吸い物など)、尾頭付きの魚の焼き物(鯛など)、煮物(いり鶏、筑前煮、炊き合わせ、肉じゃがなどでも)、香の物(梅干しやぬか漬けなど)、それと歯固めの石です。その他お祝いの席にふさわしい料理を用意しても。
お食い初めの料理と意味
料理、食材、切り方にはそれぞれ意味があります。
■ご飯もの
赤飯・ちらし寿司=祝いの席の定番
■汁物
蛤=ぴったりと合わさるものが相方の1枚だけという二枚貝のように、よい伴侶に恵まれるように。
■焼き物
尾頭付きの魚=首尾一貫から、始めから終わりまで全うする(=長生き)するように。
鯛=悠々と大海を泳ぐ鯛のように賢く育つように。
■煮物
野菜のようにすくすく育つように。
たけのこ=成長の早いたけのこのようにすくすく育つように。
れんこん=穴のあいたれんこんのように先の見通しがよくなるように。
里芋=親芋から子芋がたくさんつく里芋のように子宝に恵まれるように。
梅花人参=梅干しに同じ。
亀甲しいたけ=長寿の象徴、亀のように長生きするように。
■香の物
梅干し=しわしわになるまで長生きするように。寒さをじっと耐える梅の実のように辛抱強く育つように。
■歯固めの石
石のように固く丈夫な歯が生えてくるように。
お食い初めの失敗談
2年前、ボボのお食い初めの時には相当あたふたして始まるころにはもうぐったりでした。
何を用意したらいいの?よく分からないしきたり。お膳は?献立は?そもそもどうやってやるの?毎日のようにネットサーフィンをして情報収集。
季節外の鯛や蛤、魚の下に敷く葉っぱ、紅白の敷き紙、祝箸などはどこで買えるの?
いざ献立を決めて買い物に出ても、オムツが濡れたお腹がすいたと泣き叫ぶボボを連れ、もしものための赤ちゃんグッズの詰まった重たい重たい荷物を持ち、デパートをぐるぐる。スーパー、八百屋、紙屋、100円ショップをはしごして・・・・・今思えばなぜ前日に全ての買い物をしようと思ったのか、できると思ったのか(笑)
当日は当日でボボをあやしながらの作ったこともない料理達。どうやって作るの?調理したことのない鯛とにらめっこ。蛤って砂抜きするの?(します)普段しない飾り切りでなかなか進まない下準備。途中でオムツを替えたり授乳をしたり、あやしたり、料理ができるのは細切れで、どこまでやったか忘れた結果、里芋の下茹でを忘れてガリガリの出来上がり。別途里芋だけ煮直したり。今思えばなぜ当日に全ての料理をしようと思ったのか、できると思ったのか(笑)
と、数々の失敗から得た教訓を活かし、今回はとにかくゆったりとしたスケジュールで進めました。ゆったりしすぎて品数も増えました(笑)献立決めから盛り付けまで、次回、そのスケジュールを紹介します。